具体と抽象のクロスオーバー『アナメタ』を開催しました!
「牡蠣」は「海のミルク」とも呼ばれている。
牡蠣はミルクと同じ乳白色で豊富な栄養素が含まれてるからそう名付けられたみたいなんですが、それなら逆に「牛乳」を「陸の牡蠣」って呼ぶのもありっちゃありなのでは?
という疑問をきっかけに、この度「具体と抽象のクロスオーバー『アナメタ』」というイベントを開催しました。
M-1やキングオブコントは言うまでもなく、エンタの神様に始まり、爆笑レッドカーペットやピカルの定理は毎週録画し、今でもネタパレやゴッドタンは欠かさず視聴しているこの私、お笑いマニア。
子どもの頃は無邪気に笑っていたのですが、最近では単に「笑う」というよりそのメカニズムや漫才やコントの構図にフォーカスするようになり、いつ最近までおもしろブロガーさんの”おもしろさ”を毎朝1時間研究するという変態的な朝活を実施していました。
その結果、”おもしろさ”は『アナメタ』によって生成されていることに気づき、「この発見を誰かと共有したいっ!」と友達数人とTwitterで呼びかけたところ、予想以上に応募があったので、なんか張り切って60数枚のスライドを作り、『アナメタ』を楽しんでもらおう!!!
というのが今回のイベントの趣旨です。
開催するまでどんな空気になるか全く分からなかったんですが、「面白い!」「また参加したい!」との声と満足度が93.7%を頂き、スーパー嬉しかったマジたぴおか卍ぴえんを超えてパオン。
簡単にイベントを振り返ります。
そもそもアナメタとは?
『アナメタ』とは、アナロジー&メタファーの略語です。というか、造語です。それぞれの意味を一言で簡単に説明すると、アナロジーは構造的な理解、メタファーは分かりやすい表現技法です。
例えツッコみや大喜利のような”おもしろさ”はこのアナロジー&メタファーで構成されていると、私は考えます。
有名な例えツッコみを1つ挙げると、フットボールアワー後藤さんの「高低差あり過ぎて耳キーンなるわ!」も『アナメタ』です。
ブサイク芸人が化粧やカメラワークを駆使してイケメンになり、そのブスとイケメンのコントラストが甚だしい場面で、この例えツッコみを発動していたんですが、それを「高低差」と構造的に理解し、「耳キーン」と表現する。まさに『アナメタ』です。
アナメタの重要性
アナメタの重要性を一言でいえば、解像度が上がること。
例えば、「ある場所Aで遊んだ」という具体的な経験をもとに、「遊ぶ場所があるんだな!」と”遊ぶ場所”という概念が形成されます。また「ある場所Bで遊んだ」という経験と「以前遊んだある場所A」を照らし合わせ、滑り台やブランコという共通する遊具を発見し、「これは公園っていうんだ!」と”公園”という新たな概念が形成されます。 その繰り返しによって、次は”テーマパーク”を知って、更に”楽しいテーマパーク”という新たな概念に更新されていきます。
また、『アナメタ』=『地頭力』と定義されることもあり、ビジネスマンにおいてもこの『アナメタ』が重要視されているらしく、数多くのビジネス書が出版されています。こと就活におけるガクチカも、その人の頑張りから自社で活躍するイメージを沸かせるという意味において、『アナメタ』の例と言えるでしょう。
イベント内容
上記3つのコンテンツを行いました。
まず、イエスノーゲームです。このゲームは、出題者がテーマに応じて用意した答えを参加者がイエス/ノーで答えられる質問を繰り返し、その答えを当てるというゲームです。
例えば、テーマが「果物」で「リンゴ」という答えを出題者が用意し、「酸っぱいですか?」「赤いですか?」など参加者が様々な質問を繰り返し、「リンゴ」を当てるイメージです。
これは『アナメタ』を鍛えるいいトレーニングで、最初から「赤いですか?」みたいな直接答えに結びつく具体的な質問をするよりも、「暖かい地域で生産されますか?」みたいな多くの果物が該当するものの、一部の果物は選択肢として除外されるような抽象度の高い質問をするのが正攻法で、そういう意味で具体と抽象を行き来する力が養えます。
次に○○構文に関してですが、これはメトロポリタンダディ構文という構文でして、僕が尊敬している氏田雄介のアイデアを拝借させて頂きました。詳しくはこちらに記載されています。
この構文さえ覚えておけば、誰でも簡単に『アナメタ』を使いこなすことができる非常に優れた構文です。詳しいことはいつか別途ブログにまとめるので、今回は割愛させて頂きます。
最後に、ブログの考察です。僕がブログを書くきっかけとなった人物で、今回のアイキャッチでも画像を使わせて頂いた、熊谷真士さんというそれはそれは大いに笑わせてくれるブロガーさんのこのブログを考察しました。
考察したポイントは2点。
2~3人グループに分かれてもらい、このブログで使われている『アナメタ』を各グループ一部抜粋し、それぞれ自分たちで考えて言い換えてもらいました。
ノーガードの殴り合い、ドン・フライvs高山だ。
上記のブログに記載されたこの一文を「強者のぶつかり合い」と抽象化し、「王騎と龐煖の一騎打ち」と言い換えたグループがあり、キングダムという有名なマンガで表現する、まさにこれは『アナメタ』だなぁと感心しました。
そして最後に、熊谷真士さんやARuFaさんなどおもしろブロガーさんを紹介して、イベントを終えました。
笑う一同。
よかった点
「具体と抽象を行き来を楽しむ」をゴールとしていて、アンケートではほぼ全員が「楽しかった!」と回答してくれていました。『アナメタ』のおもしろさを適切にお伝え出来たからだと思います。
反省点
1時間のイベントにコンテンツを詰め込んだ結果、アイスブレイクの時間があまり取れず、グループワークのときにアイスがブレイクしきれないままだったのは反省です。次回からは90分に変更し、より相互の関係を構築できるようコンテンツ設計を行う予定です。
総評
超楽しかったァァア(*´ω`*)
参加してくれたみんなありがとうございました!!
なので、第2回アナメタも企画中!!!
次回は、
ROLANDから考えるアナメタ
ROLANDさんから繰り出される数々の名言、そしてSNSでの華麗な返しにフォーカスし、その構造を解き明かしていきたいと思います!
次回開催日時は、6/3(水)16:30-18:00!の予定!です!
もし興味のある方は 僕のTwitterにDMを頂けると幸いです!