【いつかきっと伝えたい】取材のオファーが来たので、インティライミになりきってみた。
(表面)
僕はナオちゃんが好き。
ナオちゃんの美しい声と明るい性格が好き。
ナオちゃんは僕を笑顔にしてくれる。ナオちゃんは僕に元気をくれる。
ナオちゃんは旅が好き。いつか一緒にブラジルに行けたらいいな。
違うよ、違うよ。ナオちゃんは彼女じゃないよ。
ナオちゃんは、
ナオトインティライミだよ♡
ブログを始めてかれこれ半年が経過した。
熱心に更新してきた訳ではないが、暇なときにはブログを更新してきた。
「全くの初心者でも分かる〇〇の始め方!」「大学生にオススメの〇〇5選!」など、誰かの生活に役立つ情報の類は一切載っていない我がこの自己満ブログ。
大したPV数を得られないことなど想定の範囲内だったが、程なくして想定の範囲内を超越した「機会」を 得ることになったのだ。
先日、このようなメッセージが届いた。
「い、い、いんたびゅぅぅぅうう??」
驚きのあまりスマホを5度見した。
何を隠そう、実は私はインタビュー童貞なのだ。インタビューをしたこともなければされたこともない純情なチェリーボーイ。「べ、別に好きでもない人としたいと思わないもん…///」と、私はこれまでインタビュー童貞を貫いてきたが、21歳にして初体験を迎えた。春が来た。
しかし、もしインタビュー童貞だとバレたらどうしよう。醜態を晒すことになるかもしれない。特に恐れるべきなのは、インタビュー中に少しでも回答に詰まってしまった場合だ。
想像してみて欲しい。
「普段はどのようなことをなされてるんですか?」という質問に対し、「え、え、えーっと、え...ふふ普段は、おふ、ふ、普段か。え、え、えーっと、普段は、え、ぇぇぇええええええええ!…」と緊張のあまり奇声を上げる姿を。挙句の果てに机の上に仁王立ちし、高らかに遠吠えを上げる様を。アオーン。
誰がどう見ても犯罪者予備軍。
「さては、コイツ、何かいかがわしいことしているな?痴漢の常習犯?もしくは麻薬の密売人?…ヤク中?」とインタビュワーは思うはずだ。
インタビューではなく事情聴取が始まるだろう。
「捕まりたくないから、今回はやめておこう…」と断りの連絡を入れようと思った。
でもよく考えろ。
私のTwitterからブログを発見し、読んで頂いた後にインタビューをさせてほしいとのメッセージをくれるなんて実に光栄なことではないか。
しかもこの会社は、21世紀を代表するあの会社の子会社だ。
もしかしたら内定を頂けるかもしれないし、なんなら新卒社長で会社経営を任されるかもしれない。そのまま人気若手女優と密会をし、「若手IT社長と熱愛発覚?!」なんてFRIDAYされるかもしれない。無理ならEカップグラドルくらいでもいい。とにかく密会がしたい。
だからこれは千載一遇のチャンス。こうなったらごまをするしかない。ごまというごまをすり潰してやろうではないか。
己の欲望を満たすために鼻息をフンハーさせながら即座に返信。
「是非宜しくお願い致します!」
そう。このときはまだ気づいていなかった。この選択があらぬ行動を起こすことになろうとは。
その後、この会社の広報ブログを拝見してみた。
自分らしく生きる人を増やす会社!九州の起業家!
ミスコン出場、専属モデルの素顔に迫まる。
人生で最もハードな半年間~海外インターンinインド~
スゴイ方ばかり取り上げられているではないだろうか。
この顔ぶれの中に、私のインタビュー記事が掲載されるなど異物混入も甚だしい。彼らの生き様が咲き誇る花の満ち溢れた美しい庭園だとすれば、私などその辺の道端に転がっている犬の糞だ。
だがしかし、もう一度言おう。これはチャンスだ。女性有名芸能人とお繋がりになれるかもしれないドリームチケットだ。このチャンスを逃すまい。
犬の糞だってうまく発酵させれば、整備された庭園の肥料くらいになれるかもしれない。
そして我がこの脳ミソを駆使し、導き出した唯一無二の最善策は、
ナオトインティライミになることだった。
説明しよう。
”スゴさ”とは、行為の主体が与える”インパクトの尺度”によって決定される。また、”インパクト”は”スキル”と”実績”に因数分解できる、と仮定して話を進める。
わかりやすく公式化すると、
スゴさ=インパクトの尺度=(スキル)×(実績)
である。
例を挙げると、正確無比なボールコントロールを兼ね備え、サッカーの年間最優秀選手賞を5度も獲得したリオネル・メッシは、世界中に多大なるインパクトを与え、スゴイと賞賛されている。
日本人でいうと、EXILEもそのスゴイに当てはまる。圧倒的歌唱力と迫力のあるパフォーマンスで観客を魅了し、日本レコード大賞を最多4度も獲得しているEXILEはスゴイと言えよう。
ただ、ナオトインティライミはもっとスゴイ。
ナオトインティライミは、実はNHK紅白歌合戦に2度も出場している。そして音楽業界No.1を決めるフットサル大会では見事優勝を果たし、なんと大会MVPに輝いているのだ。
まあ要するに、ナオトインティライミは圧倒的歌唱力と迫力満点のダンスパフォーマンスを兼ね備えたメッシだと思ってくれたらいい。
そしてなんと、
ナオトインティライミの出るフェスに行ったんだけど、ナオトインティライミの一人称が僕でも俺でもなく「ティライミ」だったのが衝撃すぎてLIVEの内容覚えてない
— じゅっぴ (@skmtter_2) June 30, 2019
1人称がティライミ。
まさに唯一無二。
だからこそ、ティライミになれば、きっと私だってスゴイ人物へ昇華されるに違いない。いや、この際は親しみを込めてナオちゃんと呼ばせて頂こう。嗚呼、ナオちゃんよ、どうか私を高みへと導いておくれ。
そして、決意した。
ナオトインティライミになってインタビューを受けよう。
ということで、私はナオちゃんになるべく街へ繰り出した
何事においても形から入ることは重要である。
早速向かったのは、大手アパレルチェーン店ユニク〇。
店内でナオちゃん味溢れる服を物色する。
そもそもナオちゃんってどんな服装だっけ?
これだ。白Tはおそらく家にあるし、ネックレスは大学生なりたてほやほやのときにイキって買ったのがあるから、買うべきはシャツとハットか。
なんかちょうどイイ感じのヤツないかなー。
すいません、このナオち…ナオトインティライミっぽいシャツとかあります?
あっ、、、え、えーと…こちらです。
ナオちゃんを芯で捉えたようなシャツ発見っ!
2,980円となります♪
無事購入。夏も始まるこの時期に厚手の長袖シャツを購入してしまったことに対する多少の後悔があったものの、これは Road to ナオちゃん のための必要経費だと自分に言い聞かせた。続いてはハットだ。
ハットはナオちゃんを構成する上で必要な要素であり、ナオちゃんをナオちゃんたらしめる重要なアイテムだ。もはやハットはナオちゃんのアイデンティティーと言えよう。
だがしかし、ここで暗雲が立ち込んだ。
ハットがあのユニク〇になかったのだ。
このままではマズい。白Tに長袖シャツを羽織り、イキったネックレスをぶら下げている様、まさに大学デビューを狙った大学一年生。出来立てのクラスのLINEグループで勝手に自己紹介を始め、既読スルーをかまされる奴ではないか。
何としてでもハットを探さねば。
しかし、ユニク〇の定員さんに聞き込み調査をしたが見つからなかった。下の階にある無印良〇にも調査の範囲を広げたが見つけることができなかった。言うまでもなく、WEGOにもハットの姿はなかった…
探せども探せども、ハットはその姿を現してはくれない。
「このハット置いてませんか...?」
「こんなハット置いてませんか...?」
「こんなハット置いてませんよね..?」
東奔西走、右往左往。されど、その姿未だ見えず。
もう見つけられないんじゃないか。
断念
この二文字が頭をかすめる。
そして、様々に浮かび上がる疑問の数々。
どうして私はナオちゃんになろうと思ったのだろう。どうして私はナオちゃんと呼んでいるのだろう。どうして私は必死にハットを探しているのだろう。
一体、私は今何をしているのだろう。
もう帰ろう。
ナオトインティライミは諦めよう。
肝心のハットが見つけることができなかった私はショッピングモールから出ようとした。
そう、そのときだった。
一筋の光が差し込んだ。まさかと思った。だがしかし、確かにあれはそうだ。間違いない。あれは私が探し求めていた、ひとつなぎの大秘宝。そうか、ここに眠っていたのか。ラフテルはここにだったのか。ワンピースは、、、
しまむ〇に眠っていたぁぁあああ!
即購入。これで無事任務完了。これにて一件落着。
この後、
インティライミ0%が、
ナオトインティライミ100%に生まれ変わるっ!!!
…ん、あれ?何のためにナオトインティライミになろうとしてたんだっけ?
あ、そうそう、インタビューだ。
↓↓↓こちらがそのインタビュー記事のリンクです。
ナオトインティライミになりきってインタビューを受け、臭豆腐にも勝るとも劣らない臭さ全快で真面目に語っちゃってるので、どうか鼻をつまみながら読んでいただけると助かります。
是非ご一読を!
追伸 インティライミはケチュア語で「太陽の祭り」の意味。ちょっと何言ってるか分かんない。
企画/執筆: 大熊葵月
撮影: 大隈草
(裏面)
「その青春、喋れば生意気、書けば文学。」
ここまで読み進めて頂きありがとうございました!
「コイツバカだなwww」と笑っていただけたら本望です。
ところで、このブログを読んでいただいた皆さんは「インタビュー記事のリンクは?」と思われたはずです。
実はこのインタビュー記事、
掲載されることが、
なくなりました。
本来は(表面)のみをブログに掲載して、そのままインタビュー記事を読んで頂きたかったのですが、急遽インタビュー記事が掲載されないことになり、(表面)(裏面)の2部構成でお届けすることにしました。
(表面)では長々とふざけ散らさせて頂いたので、(裏面)では現在の僕の率直な気持ちを綴らせて頂こうと思います。
少しお付き合いいただけると嬉しいです。
僕がブログを書き始めたのは、あるブログがきっかけです。
その当時、ブログに一切の興味がなかった私は、たまたまTwitterでバズってるあるブログを見つけました。
凄かったので、ブログを書きました。 #はてなブログ
— 熊谷 真士 (@kumagaimanato) 2017年12月13日
断食の効能がヤバ過ぎたので、医学的な根拠ゼロの解説をさせて頂きたい - もはや日記とかそういう次元ではないhttps://t.co/dXO7aiPztU
それがこのブログ。何度読んでも笑えます。
このブログを大学の講義中に笑いを堪えながら読んだのを今でも覚えています。
そこからブログに興味を持つようになり、面白いと評判のライターさんのブログを読み漁るようになったのですが、
「どの話もマジくだらねぇwww」
どの話も日常の何気ない一部を切り取ったくだらないブログでした。
ただ、どんなくだらない話もこのライターさんたちの手にかかれば、誰もが笑える作品に生まれ変わるんです。
そこで初めて僕は、
「俺もこんな文章を書いて人を笑わせてみたい。」
とブログを書き始めました。
最初は何を書いていいのやら全く分からず、まずは自分がこれまでやってきたことを面白く書いてみようと思いました。
読んで頂いたら分かると思いますが、多分面白くない。
それでも試行錯誤しながらブログを書くうちに、1つ気づいたことがありました。
それは、
「自分の想いを、自分の言葉で表現するのって楽しい。」
ということ。
自分の言葉で相手に気持ちを表現するのが苦手だった僕にとって、ブログという世界は、自分の思いの丈をありのままありったけ表現できるの自己主張の空間でした。
だからブログを書くのが楽しくなり、定期的に更新するようになりました。
すると、ある日友達に「お前のブログ面白いなwww」と言ってもらったんです。
嬉しかった。
それからブログを書くのが更に楽しくなりました。
もっと面白いと言ってもらえるように、ライターさんの文章を分析しよう数多くの記事を読みました。
すると、読む度にライターさんの多彩なボキャブラリーや言葉の綾に感心させられましたし、同時に感化もされました。
「俺もこんなブログを書きたい。」と意気込み、ブログを書き続けました。
すると、有難いことに少しずつ反響の声を増えてきました。
「今回も面白いw」「次のブログ期待してる!」「応援してるよ♪」
そんな声がブログを書くやりがいになり、活力になりました。
そして、文章で言葉を表現するのがもっと好きになりました。
そして面白いライターさんを調べているうちに、以前ブログにも掲載したバーグハンバーグバーグという日本一ふざけたwebプロモーションの会社を見つけました。
www.midukiokuma.com
この会社が運営している「オモコロ」というメディアに掲載されている記事が本当に面白く、そこからwebプロモーションの会社に興味を持ち、デジタルマーケティングの領域で事業を展開している会社に就職したいと思うようになりました。
「将来やりたいことなんてないから。」と諦めかけていた自分にとって、将来歩みたい方向性を明確にしてくれたブログとの出会いは僕の人生におけるターニングポイントの1つです。
だからこそ、自分が楽しくて書いているこんなくだらないブログでも誰かが読んでくれたら嬉しいし、笑ってくれたらなおさら嬉しいし、何か行動を起こすきっかけにでもなれば最高に嬉しいんです。
それで今回、メディアを通じて想いを発信することが出来なくなったことが非常に哀しかったですし、急な通達で掲載の話が無しになり、直談判もさせてもらえなかったことにちょっぴり憤りも感じました。
喜怒哀楽のフルコース頂きました。あー、お腹いっぱい。ご馳走様。
ただ、こういった挑戦する場を頂けたことに感謝していますし、取材をして頂いた方はすごく親切で、会社の方針としてインタビュー記事が掲載されないと決まったときに、上の方とも相談してくださいました。すごく感謝をしています。
記事が掲載されることはなくなりましたが、それでも、こうしてブログを書くことはできますし、読んでくれる方もいると思ってます。
そして、偶然出会ったブログに感化され、自分が面白がれるコトを見つけてイノシシみたいに無心で突き進んじゃう愛すべきバカに届け、この想い。
だから僕はこれからもブログを書き続けます。
って真面目かぁぁぁあああくぁwせdrftgyふじこlp
執筆: 俺